今回の図面は、以下の様なものです。
ベースとなる形状は比較的簡単なものですので、アイソメズで書いていきます。
角度を測らなければならない部分はパソコンだとなかなか難しいので、その部分だけ平面を変形して書いていきます。
まずベース部分です。
R12.5とR19の楕円を書いて中心を求め、左半分を削除します。
上の部分を以下のように書きます。
φ3の穴中心を求め、楕円を書きます。その後4mm/30°に移動させます。
上から下にコピーしてC面取りを書いて、一応上の部分は完成です。楕円が一部欠けます。
下の部分の線を書き足します。
C2の面取りを書きます。
18mm/30°へコピーします。
線を書き足し&延長し、側面図のφ3の穴を書き足してベースが完成です。
次に、角度を割り当てます。
手書き時代には楕円分度器という道具で簡単に角度を割り当てていました。
これが楕円分度器(Illustrator上で作成したものですが...)で、図のようにX面に当てて角度を測ります。
330°の方向線が0°で、右半面に赤点で角度を割り振っているのがわかると思います。
楕円分度器を消すと以下のようです。
中心から割り振った点まで線を引けば角度の出来上がりです。
しかし今時楕円分度器を持っているほうが圧倒的少数でしょうし、パソコンですので平面から変形して書く方法で行きます。
φ38の円を書き、水平右の線を書いて0°とし、各角度を書いていきます。
45°回転、縦方向に57.738%縮小、-60°回転します。
このままですと等測投影図ですので、122%に拡大して等測図にします。
これを元の図形に合わせます。
赤い楕円は削除し、上から順次書いていきます。
6mm/30°にコピーして成形します。
そこからさらに5mm/30°です。
11-8=3mm/210°に赤線をコピーし、楕円2本は手前から8mm/30°にコピーします。
同様にして、6mm/30°の部分と12mm/30°の部分を成形します。
他の部分も整理して完成です。
こういうガタガタした物は、一つ一つ確実に整理しながら書いていかないと間違えやすいので注意が必要です。
ラインウェイトを付けると以下の感じです。
では。