今回は、斜面に穴が空いている形状をテクニカルイラストで描いてみます。
まず、X面の台形を描いていきます。
10mm楕円を左下の角に配置します。
90°方向に12.5mm、330°方向に15mm移動させます。
楕円の中心線(補助線)を引き、上下の交点から斜面への330°方向の直線を引きます。
不要部分を削除します。
Y面ですぐに描けるのは奥行方向の2本です。
中央の振り分け(Y面全体に中心線が入っていますので、上下左右の中心に角穴が空いていることになります)ですので、上側の角穴までの距離が6mm、下側の角穴の奥までが14mmと言うことになります。
斜面の縦線方向はX面の斜面の線と同じ方向を向きますので、X面の線をコピーして使用します。
とりあえず長さが判りませんので、斜線を配置だけします。
高さ方向の位置ですが、アイソメ面のY面を作成して、そこから導き出します。
位置を現在のイラストの330°方向にあわせて作成します。
アイソメ面で作った角穴の位置を150°方向に投影し、斜面の縦線との交点が求める斜面上の位置になります。
不要部分を削除して調整します。
Y面の奥行方向を描き足します。
穴の奥行方向は、右下の角はそのまま150°方向の直線になります
楕円は6mm、30°方向にコピーして完成ですが、わかりにくいので破線で穴の形状を現しておきます。
3Dデータを使用しますと下図の部分に線が入りますが、実際の形状には線はありません。
3Dではこの線を「正接エッジ」などと呼び、面と面のつなぎには必ず現れてきます。
今回の場合は、楕円で表されるR面と角穴の平面との境目と言うことです。
テクニカルイラストでは基本的にこの線は描きません。
では。