楕円で距離を測る

今回は以下のような形状をテクニカルイラストで描いてみます。

斜面を含んだ部分の面取りがあるような形状です。


テクニカルイラストで楕円で距離を測る01



まず、X面で最大の大きさの四角形を描きます。

幅42mm、高さ30mmです。

楕円で距離を測る2



上側奥の角は6mm、330°方向へシフト、上側手前の角は寸法の差から12mm、150°方向へシフトします。

楕円で距離を測る03



下側奥の角は-Y軸方向に12.5mm、斜面も斜面に沿って12.5mm削られていますが、斜面の12.5mmはどうやって測ればよいでしょう。

このような場合は35°楕円を使用します。

とりあえず、下側奥の角に10mm楕円を配置します。

楕円で距離を測る04



この角がなくなると、中心の楕円を描くのが面倒になるので、とりあえずこの10mm楕円を90°方向に15mm、330°方向に20.5mmコピーしておきます。

楕円で距離を測る05



下側奥の角の面取りの距離は、Y軸方向も斜面の方向も半径12.5mmですので、10mm楕円を250%にして直径25mmの楕円を作成します。

楕円で距離を測る06




テクニカルイラストにおいて楕円は三角法での円と同じで、半径方向は全て同じ距離と言うことです。

つまりY軸方向も斜面の方向も、楕円で囲まれた長さはどちらも12.5mmとなります。

これを切ってつなげると下図の様になります。(判りやすいように楕円を破線で残してあります)

楕円で距離を測る07



同様に、下側手前は直径10mmと15mmの楕円を配置します。

楕円で距離を測る08

 


それぞれ短くしてつなげます。 楕円で距離を測る09



上のR5で削られた部分ですが、中央に配置した10mm楕円を使用しましょう。

90°方向に15mm、330°方向に4.5mmコピーします。

楕円で距離を測る10



Pキー(ペンツール)で楕円中心にカーソルを合わせ、そこから270°方向にずらすと下図の様にガイドが出ます。

楕円で距離を測る11



楕円と交差したところでクリックし、330°方向で斜面の線と交差するところまで直線を引きます。

楕円で距離を測る12



不要部分を削除すると下図のようになります。

楕円で距離を測る13




中央の10mm楕円の中心を通る、Y軸方向の直線を引きます。

楕円で距離を測る14



下図の様に20mm、30°方向にコピーします。

楕円で距離を測る15



前面において、直線と交差する全ての線を、この直線のところでCキー(はさみツール)を使用して切断し、上側の部分を10mm、30°方向に移動します。

楕円で距離を測る16



線の過不足を調製して完成です。

楕円で距離を測る17



では。