円錐台について考えてみます。
以下の図面を見てください。
ご覧のように、円錐台も円錐の頂点が変心していない限り、この図面のみで表現できます。
上底と下底の直径と高さがわかっていますので、以下のように描けます。
共通接線のスクリプトはこちらで紹介しました。
円錐が描ければ、何ていうことのないテクニカルイラストだと思います。
しかし例えば以下のような図面であった場合どうでしょう。
上底の直径がわかりません。
図面とは物を製作するためのもので、テクニカルイラストを描くためのものではないので、テクニカルイラストには不親切な場合があります。
物を製作する場合、円錐を作って頂点からの距離分、削ってあげればよいのでこういう図面もありかもしれません。
まず下底を描きます。
10mm楕円を300%拡大コピーし、楕円の中心から45mm、90°方向へ直線を描きます。
その後、10mm楕円を15mm、90°方向へ移動します。
直線の頂点と30mm楕円で、選択アンカーから接線を描くのスクリプトを使用して円錐を作成します。
次に、移動しておいた10mm楕円をVキー(選択ツール)で選択し、Shift + Altキーを押しながら左右どちらかのアンカーポイントをドラッグして拡大させます。
左右の斜めの稜線と接するくらいのところでマウスボタンを離します。
上底の直径がわからないので手探りで接する大きさを探してください。
より正確さを求めたい場合は、Ctrl + Yキーを押してアウトラインにして行うと、線の幅がなくなる分やりやすいかもしれません。
テクニカルイラストは元々手描きから始まっており、手描きの場合はもちろん全て感覚で接線を引きます。
パソコンでも感覚で描いてしまうことも多いです。
もし、どうしてもピッタリでないと気持ち悪いと言う人は、逆にここで作った楕円2つで共通接線を実行してしまうのも一つの方法かとも思います。
いかがでしょうか。
では。