パソコン性能の基礎知識

テクニカルイラストレーターとして25年※2019年時点の2年目あたりから、お客さんに「手描きのイラストじゃなくてCADのデータで欲しいんだけど」と言われ、仕方なくデジタル化に踏み切ってからの経験と、高校生の頃にSHARPのX1という「テレビが見られるパソコン」という売り文句で発売されたパソコン※懐かしい方もいらっしゃるのでは?を購入、ニーモニック※マシン語を少し人間に判りやすくした言語でゲーム画面表示までは出来たが挫折...学校で風速計の中のセンサー移動ロボットをパソコンでコントロールするなどを経験してきた私が、パソコンの基礎知識を偉そうに皆さんにお教えしたいというコーナーです。


なお、あくまでも私の知識ですので、チョットした間違いや勘違いもあるかもしれませんのでご了承ください。※申し訳ありませんがご批判などご勘弁ください。

まずは、簡単なパソコンの基礎知識です。


パソコンの性能はこれだけではありませんが、一応の基礎知識と考えてください。


■メインCPU

パソコンの頭脳です。この電子部品がいろいろな計算をしたり全体を制御しています。
パソコンのケースを開けると有る、一番大きな基板(マザーボード)に付いています。基本的にはその上にファン(CPUはずっと働いていて熱を発するので冷ますために付いています)に隠れて見えない場合も多いです。

メーカーとしては、ほぼほぼインテル(入ってる?)のインテルさんでしょうか。
その種類ですが主に、Cerelon/Core i3/Core i5/Core i7です。
その他、XeonとかCore i9とかCore Duoとか、極端に高価だったり安価だったりするものも有りますが、メジャーなのは上の4種類でしょうか。(ノートパソコンはまた別のカテゴリーになります)

この4種類は、ざっくり言うとCerelonは廉価版でその他は数字が大きいほど性能が高くなります。

ただ発売された時期によって性能もかなり違ってきます。一般にCPU名の次に数字が付きますが、同じ種類でも数字が大きいほうが高速です。また、最新のi5のほうが少し前のi7より高速なんて事はざらに発生します。
ちなみに、今私が使用しているパソコンのCPUは、Core i7-2600K/3.4GHzです。かなり古いものです。

後の3.4GHzとはクロック周波数で、これも大きい数字のほうが電気信号を多く発振できるので高速です。

またキャッシュメモリという記憶部分も有り、CPU外から情報を取るよりCPU内の記憶領域から情報を引き出したほうが高速になります。ですので、キャッシュメモリの数・容量も多いほど高速になります。

コアというCPU内脳みそもあります。昔は1つのCPU内には脳みそが1つでしたが、最近はCPU内脳みそが2~4個あるのが普通で、しかもどんどん増えています。
このコア数も性能を左右するもので、大きいほうが高性能です。


■メモリー

ここで言うメモリーとはメインメモリーの事です。
メインメモリーはCPUがハードディスク等の外部記憶装置からデータを取り出して、一時的に保存しておく領域です。
前述のキャッシュメモリーは後から増やすことは出来ませんが、メインメモリーは後から追加で購入して増やすことが出来ます。
最初から付いているメモリ容量が大きいほうが、外部記憶装置にアクセスする回数が少なくなるので、パソコンとしては高速です。明らかに違いますので予算に余裕あるのであれば大容量を選択したほうが間違いありません。
薄い小さな基板で、マザーボードに差し込むスロットが複数付いているのが一般的です。
追加で挿せる最大のメモリ容量、追加で挿すための空メモリスロット数なども確認しておいたほうが良いと思います。

メモリーにも種類がありますが、その辺はここでは割愛します。(私も種類等に関してはあまり詳しくありませんので...)
種類によって形状が違ったりしますので、追加購入する場合は自分のパソコンに対応するのは何か確認の必要があります。


■グラフィックボード

画面に画像や動画を表示させる基板がグラフィックボードです。

大手メーカー製のパソコンを電気店で購入すると、このグラフィックボードは付いていないのが一般的です。
それじゃあ何でここで取り上げるのか?

イラスト描いたり3Dを扱ったりする場合、必ず考えなくてはいけない課題だからです。

そもそもグラフィックボード(グラボ・ビデオボード・ビデオカード...いろいろな呼び方があります)とは何でしょうか。

画面にイラストや写真、動画などの表示を担う大事な基板です。

大手メーカー製のパソコンには付いていないって...そう、付いていません。
マザーボードにはグラフィックボードと同じ機能が付いている(オンボードなどと言います)からです。

しかし、画面表示には多くのメモリを使ったり、CPUへの負担が大きかったりします。マザーボードの負担を減らし、画面表示には専用のCPUやメモリーを使う。それが正しいあり方だと思います。

種類としてはGeForceとRadeonが有名です。
GeForceの方がシェア的には多いのかな...まあどっちを選んでも実際違いは判らないんじゃないかと思います。並べて比較でもしない限りはね。

GeForceではGTX1070とか数字が付いていますが、やはりこの数字が大きいほうが高性能です。

安価なグラフィックボードでも、マザーボードのグラフィックボード機能(オンボード)よりは明らかに早いですし、グラフィックボードにする事でメインCPUの負担を減らせます。


■ディスプレイ

大手メーカー製のパソコンには必ずディスプレイが付属しています。(ノートパソコンは当たり前ですが、ここではデスクトップパソコンについて書いています。)
この場合ですと何も考える必要が無いので簡単でいいですが、大きなディスプレイでパソコンをやりたいとか、マルチディスプレイ(1台のパソコンに複数のディスプレイを繋ぐ事。オンボードだと一般的に2台は繋げられます)が良いとか考え出すと、ディスプレイの知識も多少は必要かなと思います。

大きなディスプレイが良いと言っても限度がありますね。例えば50インチのディスプレイは机の上に置くと画面全体を見るのにどうしても首を動かさなければなりません。疲れるでしょう?
このサイズだと、少し離して壁につるすなどして、少し遠くから見るほうが良いかと思います。

まあ最近のパソコンに付属するディスプレイサイズは21~24インチが大半ですので、そのあたりが無難ですね。

21インチワイド画面とかにすると意外と横幅に比べて高さ方向が少ない気がしますので、24インチワイド画面位がちょうど良いかとも思います。

また文書作成やWEB閲覧などを主に使うのであれば、回転させて縦型に出来る(ピボット機能)ディスプレイもありますのでそちらが良いかとも思います。




■この他、ストレージ容量(HDDやSSD)、光学ドライブの有無、インターフェイスの数と種類、チューナーの有無等々、パソコン性能にはいろいろ有りますが、その辺はおいおいと言うことで...。

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