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2019.5.30~

■テクニカルイラストレーション技能検定試験関連の記事
国家検定試験『テクニカルイラストレーション技能検定試験』についてご紹介するページです。

日本で唯一のテクニカルイラストの検定試験です。

持っていれば技術の証となりますが、何と言っても知名度が低いため直接役立つと言うものではないかもしれません。

しかし、確かな技術を身につけるという点では意味のある事だと思いますので、勉強してみる事をお勧めします。

■技能検定試験概要
技能士概要
社会的・経済的地位の向上を図るため、テクニカルイラストの技能や知識を一定の基準により検定・公証する国家検定制度です。

技能検定試験のパンフレット(PDF)はこちらです。

技能士の種類は130種以上あり、テクニカルイラストレーションもその内の1職種(種類)です。

実施自体は各都道府県に一任されていますので、都道府県によて考え方が異なり、実施方法も若干異なるようです。

実施等級

実施時期

テクニカルイラストレーション技能検定は、 1級・2級・3級に区分されています。
それぞれ実技試験と学科試験があります。

実技試験は1級・2級・3級共に、手書き試験/CAD試験があります。
(技能士試験では”試験”のことを”作業”と表記されることがあります)

手書きかCADかは受験申込時に選択します。

なお、実技試験/学科試験共に、手書き/CADで試験内容に違いはありません。

3級のパンフレット(PDF)はこちらです。

試験の申込方法については、各都道府県の職業能力開発協会に問い合わせてください。
若干都道府県によって異なるかもしれませんので...。
職業能力開発協会の問い合わせ先は、上記3級パンフレットの最終ページに記載されています。
またはこちらでも問い合わせ先は確認できます。

都道府県によっては実施しない所もあります。各都道府県にご確認ください。

試験は、3級は毎年、1級・2級は隔年の実施となっており、1年に1度実施されます。
(技能検定試験は前期試験と後期試験に分かれ、テクニカルイラストレーションは後期試験に属します)

毎年、ほぼ以下の日程で検定が行われます。
(詳細は各都道府県の職業能力開発協会技能検定部まで問い合わせて下さい。)

(1)受験申請受付:10月初旬 ~ 10月中旬
(2)実技試験日:翌年1月中旬~下旬
(3)学科試験日:翌年2月上旬~中旬

全国一斉の実施です。

なお、実施当日が大雪等の不可抗力で受験できなかったような場合には、実施する都道府県の職業能力開発協会に連絡すれば、後日別の試験問題での受験が可能なようです。

受検手数料
標準金額は、平成26年度より、実技試験17,900円、学科試験3,100円です。
なお、平成29年度後期試験より若年者支援のため、35歳以下の受験者は最大9,000円が免除されるようになりました。
確実な事は、各都道府県の職業能力開発協会に問い合わせてください。
実技試験
実技試験の内容は、手書き/CAD共通で、

1級:第三角法で描かれた課題図に示す組立図から、等角図(等測図)で立体組立断面図を作成する。(試験時間:4時間30分)

2級:第三角法で描かれた課題図に示す組立図及び部品図から、等角投影図(等測投影図)で立体分解図(分解立体図)を作成する。(試験時間:3時間30分)

3級:第三角法で描かれた課題図から、等角投影図(等測投影図)で、立体外観図(姿図)を作成する。(試験時間:2時間)

となっています。


手書き試験はトレーシングペーパーを製図台に固定して、楕円テンプレート・楕円定規・アイソメトリックスケール等を用いてにシャーペン(鉛筆)で作画します。

手書きの詳細についてはこちらへどうぞ。(作成中につき暫くお待ちください。)


CAD試験はCADやドローイングソフトを用いてパソコンで作画し、試験終了後に試験会場のプリンター(プロッター)でA3用紙に印刷して提出します。

提出時には作図したデータも、USB等の配布されるメディアに保存して提出します。

採点はあくまでも印刷物で行うようで、データは念のためということのようです。

使用するソフトは基本的に試験会場にあるパソコンにインストールされているもののみ使用が可能です。

受験申し込み時(または事前)に、受験する都道府県の職業能力開発協会に問い合わせると教えてくれると思います。

受験する都道府県は、ご自身が住んでいる所に限りません。他県でも受験は可能です。
ただし、一応当該都道府県にお住まいの方が優先されるようです。
受験者数に限りもありますので...。

まあ、最近は受験者数も少ないので、特に何かない限り大丈夫だと思いますが...。

なお、ごく少数ですがパソコン持ち込みが可能な都道府県もありますので、そこを選択すれば普段使用しているパソコンとソフトを使用しての受験が可能です。
(さすがにデスクトップを持ち込む方はいらっしゃらないでしょうが...)

使用するソフトですが、3Dソフトも使用が可能です。

3Dソフトでモデリングして、最終的に二次元に変換して印刷...これでこの試験の目的?に適しているのかは疑問ですが...。

また、テクニカルイラストで一般的な機械要素(ボルト/ナット/ワッシャー/ベアリング/スプリング等)の書き方がされていないと減点されるようですので、3Dソフトから出力されたままでは減点対象になる?と思われます。

平成30年度3級問題および標準回答(実技・学科)

平成30年度1・2級問題および標準回答(実技・学科)

学科試験
学科試験はマークシート形式で行われます。

1 級 真偽法及び四肢択一法 50題 1時間40分
2 級 真偽法及び四肢択一法 50題 1時間40分
3 級 真偽法 30題 1時間


試験範囲については「試験科目及びその範囲並びにその細目」(PDF)をご確認ください。

とりあえず試験範囲は広いので、過去問を勉強することをお勧めします。

3級過去問題集1

3級過去問題集2


なお、前年に実施した都道府県の職業能力開発協会に行けば、前年度分のみ試験問題をコピーしてくれます。確か実技/学科共に数百円だったと記憶しています。

合否判定
実技試験と学科試験が別々に行われるため、どちらか一方のみ合格ということがあります。落ちた方を再受験する場合には、合格した方は半永久的に免除となります。

両方に合格しないと、正式な合格にはなりません。

基本的に、実技試験は60点以上、学科試験は65点以上が合格ラインです。
(変更される可能性もありますので、ご了承ください)

なお、ご自身の得点については問い合わせても教えてくれません。


合格者には、1級は厚生労働大臣名、2級,3級は各都道府県知事名の合格証書と技能士章が交付され、「技能士」と名乗ることができます。

合格証書
テクニカルイラストレーション技能検定試験・賞状
1級の合格証書
(都道府県や年度によってデザインは異なるようです)

技能士証 テクニカルイラストレーション技能検定試験・技能士証
左:2級技能士証(銀)/右:1級技能士証(金)

以上、ご参考になれば幸いです。